1971年にアメリカのニクソン大統領が金とドルの交換を停止しました。(ニクソンショック)

そうなると、今まで金の裏付けが信用と思っていた人たちが、ドル売りに向かい金を買う人が増えます。

それは日本でも同様でした。ただ、当時日本では金の輸入は自由化されておらず、産業用の金の不足もあり、田中貴金属では消費者には販売していませんでした。

そうなると、この金の需要増に目を付けた一部のブローカーが暴利を得ようとする事案が発生します。

そこで、金自体の信用のために田中貴金属は新聞の全国版朝刊に前日の金価格を「広告」として掲載し始めました。

この相場広告の浸透と金の信用により、「金価格」=「田中貴金属の公表価格」が始まっていきました。